7/16、土曜日。
調査が順調に進んだおかげで、土曜日は休日となった。
もともとはサイト調査の予備日だった。
地球の歩き方を参考に、アンバー山国立公園へ。
世界一小さいカメレオンやキツネザルがいる。
現地で2日目に調査に行った町のさらに奥に行くと国立公園があった。
標高が上がると寒い。雨も降っていた。
上着を余分に持ってきてよかったとほっとする。
山の中の雰囲気は、日本の山の雰囲気と大きくは違わない。
カメレオンがいた。
キツネザルもいたけど、しっぽが少し見えた程度。
この山を国立公園として保護しているのは、
ここに降る雨が下に広がるアンチラナナの街に水をもたらす大事な水源であるからとのこと。
所謂、緑のダム。
失う前に保護できていてよかった。
2つの滝を見た。
右の滝は、とても神聖でスピリチュアルな場所。
パワースポット。
マダガスカルの人は、神様に直接願いごとを祈るのではなく、
自分の周りにいる祖先の魂を通して、神に祈る。
滝の対岸にある岩にお金や食べ物、酒等を供えて、願いごとを祈る。
その願いが叶ったら、ゼブ牛の頭を落とし、その血を滝に供える。
国立公園になる前は、この場で、ゼブ牛を生贄として、その儀式を行っていた。
今は、山麓の街でその生贄の儀式行い、血のみ、こちらに持ってくるそう。
ゼブ牛は、マダガスカルの地方に住む住民の財産である。
儀式に使う、食料、労働力など、多方面に渡って人々の生活において
大事な役割を果たす。
この滝のような神聖な場所はたくさんあるとのこと。
マダガスカルの人はクリスチャンだけど、
昔からのこうした信仰も共存しているとのこと。
日本と似ている。
八百万の神。自然信仰。
仏教、キリスト教、宗教もあるけど、同時に神教が生活に入り込んでいる。
お昼は山麓のレストラン。
フランスの要素が入って、なんともおしゃれ。
午後は、ビーチへ。
16時頃ついて、17時半の日の入りまでのんびり。
ビーチでは、やっぱり裸足になる。これが最高。
餌付けされたキツネザルにも会う。
そんな休日でしたが、
道中、母からLINEで連絡。
次女が疲れて、寂しさも溢れて、大パニック。大泣きで叫んでた。(日本時間の夜)
長女も、そんな不安定な空気に影響を受け、
私と話したら、我慢していた気持ちが出てきて、シクシク泣く。
家族に申し訳ない気持ちで、日本に帰りたくなった。
次女と話していると、野良犬がやってきた。
犬好きの次女に見せると少し落ち着いた。
考えたら、マダガスカルで、まだリードをつけている犬を一度も見ていない。
犬の在り方も全てが違う。